タコノキ ※植栽可能域は「沖縄・小笠原」です。 幹の下半分ぐらいから四方へ太い支柱根を伸ばす姿をタコに例えて名づけられました。枝先に細長い葉が集まってつき、独特な姿となります。果実は姿形ともパイナップルによく似ていますが、一般的には食べません。小笠原の固有種です。
タブノキ 照葉のやや大きな葉が密につき、枝が横に広がり雄大な樹形となり、大径木となるので広場などでのシンボルツリーにも向いています。海岸植生の主要構成種の一つとして知られ、耐潮性が大きいので、臨海部など潮風の当たる場所での防風・防潮植栽に向いています。
タマスダレ 地際からまっすぐな細い針金のような葉を叢生し、一つ一つの花の寿命は1~3日程度と短いですが、夏から初秋にかけて、爽やかな純白の6弁花を次から次へと咲かせる姿が魅力です。球根植物で、一度植えると数年間は放置してもよく花をつけるので、個人庭や公園・緑地などの花壇の縁取りや園路沿い、塀際などに列植すると効果的です。近年はガーデニングの材料として、桃花や黄花の種類も流通していて人気があります。
タマブキ 関東以北から北海道の山地の山影や樹林下の沢筋、やや開けた山道沿いなどのやや湿った場所や適湿地を好んで生える落葉多年草です。葉の形をフキに、葉腋につくムカゴを玉に見立てて名づけられました。花は茎の上部につき、狭い円錐状で節から数個の小花の集まった集合花をたくさんつけますが、地味であまり目立ちません。
ダンコウバイ 葉は先が3裂し、基部は横広がりで怒り肩を思わせる独特な形で、秋には美しく黄葉します。花は早春に咲き、小さな花が数個集まって付き、黄色の花色からウコンバナ(鬱金花)とも呼ばれます。緩い曲がりのある細い幹が株立状に伸び、趣があるので和洋いずれの庭園でも利用できます。
チドリノキ 葉は卵状長楕円形の単葉で、カエデの仲間としては掌状の切れ込みが無い変わった葉形の樹木です。葉脈が平行脈で、カバノキ科のサワシバやクマシデの葉に非常によく似ていて、秋の黄色から橙色に黄葉する姿も似ています。岩手県以南の山地の沢沿いなどに多く自生します。
チャノキ 一般には緑茶をつくるために畑で栽培しますが、萌芽・復元性があり、光沢のある葉が密生することから、造園では根締めや縁取り、背の低い生垣などに用います。秋風が爽やかな頃になると香りのある白い花を下向きにたくさんつけ、花木としても趣があります。
チャボヒバ ヒノキの園芸品種で、自然樹形は狭円錐形になります。枝葉はよく密生し、上下に階段状になり、葉はヒノキより短く濃い緑色です。生長が遅いため、庭園や建物周りの植栽、生垣などに向きます。日本庭園で段づくりやろうそくづくりなどの仕立物に用いられることもあります。名前の由来は葉の形、または背が低いことを矮鶏(ちゃぼ)に例えたとされます。盆栽としても人気があります。