
「」から始まる植物


ナツグミ
春に花が開き、初夏に実が熟すことから夏グミと呼ばれます。やや細長い赤い実が、枝から垂れ下がって熟し、実は渋味がありますが甘みもあって生食できます。一般的には花壇の彩りとしてガーデニングなどに用いることが多いですが、庭園や建物周りの外構植栽などにも用います。
ナツツバキ
緑一色の初夏のころに、ツバキの花に似たやや大きめの白い花を樹冠一杯につけた姿が一番の魅力で、名前の由来ともなっています。一つ一つの花の寿命は短いですが花つきがよく、次から次へと1か月ほど咲き続けます。やや縦型の端正な樹形は和洋を問わず建物との相性がよく、雑木植栽や公園・緑地などでも広く利用します。
ナツハゼ
大きめの低木で、野性味のある樹形がポイント。秋の紅葉、黒褐色に熟す甘酸っぱい実も魅力です。夏にハゼノキのように紅葉することがその名の由来です。5~6月に赤~淡褐色のスズランのような花を咲かせます。果実は10~11月にかけて黒褐色に熟し、甘酸っぱく生食が可能。ジャムや果実酒に加工できる。
ナデシコ(宿根性)
野生種が300種ほどあるという種類の多い草本で、園芸的にも改良が重ねられて、春咲きから秋まで咲き続ける四季咲きまであり、種類を変えながら利用すれば長く楽しめます。宿根性の種類としてはタツタナデシコが代表的で、開花期は5月から7月ごろで、花期以外の時期も青緑色の葉が密集して地面を被うので、グラウンドカバーとしても広く用います。
ナナカマド
北海道などの北国を象徴するような燃えるような紅葉が一番の見どころです。同時に大きな房に真っ赤に熟す実も魅力的で、葉が落ちた後も長く残り、寂しくなりがちな冬景色に彩りを添えてくれます。花は白い小花で、初夏の頃に開きます。樹形はやや縦型に伸びることが多く、北海道などでは街路樹に用いますが、古木になると枝が広がりボリュームがでるので、公園や緑地、建物周りなどのポイントツリーとして利用しても効果的です。名前は、「竈の中に七度入れてもまだ焼け残る」ということが由来です。
ナナミノキ
輝きのある明るい緑の葉と鮮やかな赤い実のコントラストが一番の魅力ですが、雌雄異株なので実を楽しむには雌木を植えます。初夏に薄紫色の小さな花が葉の葉腋にたくさん集まって咲き、趣があります。細長い葉がたくさんつくので緑のボリュームが大きく、洋風の建物に組み合わせると効果的です。
ナラガシワ
分布は岩手・秋田県以西ですが、関東では野生の個体を見ることは稀で、西日本、特に中国地方に多く自生しています。葉はミズナラとカシワとの中間的な形で、秋には紅葉します。造園では春の芽出しが黄金色で非常に美しい品種のオウゴンガシワを利用することが多く、野生種を利用することはほとんどありません。
ナリヒラヒイラギナンテン (マホニア コンフューサ ‘ナリヒラ’)
ソフトでスマートな印象と育てやすさが魅力の常緑低木です。ヒイラギナンテンの仲間(マホニア属)ですが葉の刺は少なく、細長い小葉をつけた複葉が枝先に集まってつきます。花の少なくなる10月から12月にかけて黄色の花穂が楽しめます。なお、現在「ホソバヒイラギナンテン」(Berberis fortunei )として流通している樹種はおおむねナリヒラヒイラギナンテンです。