アスコットの樹名札

緑の名札屋さん

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「ク」から始まる植物

クサギ

海辺の平地から丘陵にかけての河岸の藪や、雑木林などの日当たりのよい林縁などに多く見られる落葉低木で、葉に独特な臭気があることから『臭木(クサギ)』と呼ばれます。ただし、夏に咲く花は、名前に反して強い芳香があり、アゲハチョウなどの大形の蝶類がひっきりなしに吸蜜に訪れます。秋には藍色の丸い実が熟し、赤い萼片とのコントラストが美しく、霜の降りる頃まで枝先に長く残ります。

クヌギ

武蔵野の雑木林の主要構成樹種の一つとしてよく知られ、通直な樹形が魅力で、樹液にカブトムシやクワガタムシがやってきます。移植はやや難しいので、コンテナ栽培品を用いるとよく生育します。葉は細長く波状の鋸歯があり、落葉性ですが冬の間は落葉せず、春の萌芽時に落葉します。材はシイタケのほだ木や薪炭材としてよく利用します。ドングリ(堅果)は2cmほどの球形で、翌年の秋に成熟します。

クリスマスローズ(ハルザキクリスマスローズ)

ヨーロッパ原産の常緑多年草で、流通しているクリスマスローズとは、普通ハルザキクリスマスローズを指します。花の少ない冬を彩る花卉として人気があり、ガーデニングや花壇などによく使います。花は白や緑からピンクや紅、黒紫色まで多様で、最近は八重咲の品種も多く生産されています。花弁のように見える美しい部分は萼片で、花が咲き終わっても長い間枯れずに残り、観賞することが可能です。花は中心部の小さい部分です。

クルメツツジ類

江戸時代の末期に久留米藩で品種改良された小輪多花性の園芸品種群の総称です。紫、紅、桃、白の花色をベースに、それぞれの色が混ざり合った中間色など、花色が豊富で花つきがよく、花で覆われた樹冠がとても華やかです。これまでに700もの品種が作出されたといわれ、300品種が現存しているといわれています。庭園や公園、緑地などに広く使われ、最も一般的なツツジの一つです。海外でも人気が高く、アメリカやヨーロッパで、庭木用の花木として栽培されています。

クロマツ

細く針のような葉は堅く、先は尖っていて、触れると痛い特徴のある松で、耐潮性に極めて優れ、日本の海岸線を彩る代表的な針葉樹です。幹の色が黒みを帯びていることから黒松と呼ばれています。アカマツと共に、日本庭園や和風庭園の主木として欠かせない樹木の一つで、盆栽などにも多く用います。一般には幹に緩く曲がりをつけて仕立てることが多く、力強い中にも優美な姿が持ち味で、男性的な剛直な姿からオマツ(雄松)、オトコマツ(男松)などと呼ばれます。