アスコットの樹名札

緑の名札屋さん

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「キ」から始まる植物

キチジョウソウ

濃緑色の細長い葉を地際から叢生し、茎が地表を短く這って伸び地面を被います。古くから日本庭園の下草や景石の根締め、滝口や流れ沿い、公園・緑地などの狭い空間から大面積まで、野性味のある地被植物として利用してきました。晩秋には淡紫色の小花を密につけた花穂や赤い実が同時に楽しめ、華やかさはありませんが野生らしい趣があります。

キレンゲショウマ

紀伊半島や四国・九州などの山地の林内などにまれに生える落葉の宿根草です。一属一種の珍し植物で、日本人が初めて学名を発表したことでも知られています。茎の上部の葉腋から花茎を伸ばし、うつむきかげんの黄色の美しい花を3個ずつ咲かせる姿が上品で趣があります。環境省をはじめ、各地の自生地では絶滅危惧種に指定して保護していることから植栽することはあまりありませんが、シェードガーデン、茶花、鉢植えなどに利用します。

キンモクセイ

秋の訪れを知らせてくれる代表的な花木の一つで、強く甘い香りが一番の特徴です。9月中旬ごろから10月に開花し、2~3回に分けて花をつけますが見かけ上、通して咲いているように見えます。花はオレンジ色で、一つの蕾から5~10花ほどの小花をつけます。江戸時代に中国より渡来し雄木のみ知られています。庭園や公園などの生垣や目隠しなどに利用します。