アスコットの樹名札

緑の名札屋さん

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「」から始まる植物

セイヨウニワトコ

日本に自生するニワトコの仲間で、高さ4.5〜6mになる小高木です。6月ごろに白い花を咲かせ、秋には実が黒紫色に熟します。花は「エルダーフラワー」と呼ばれ、薬効があるとされるハーブティーの原料になります。また、ヨーロッパの民間では花の浸出液から「エルダー水」という美顔水が作られました。実も「エルダーベリー」と呼ばれ、民間療法で風邪薬などに用いられたほか、ジャムの原料にもなります。ただし、生の果実には毒があるため注意が必要です。葉、茎、根は薬効が認められています。ヨーロッパでは古代よりさまざまな伝承のある樹木で、近年では『ハリー・ポッター』シリーズの魔法の杖として知られています。

セイヨウヒイラギ

主にヨーロッパ原産の常緑広葉樹。現地では最も多く植栽に利用される樹種の一つです。品種も多く作出されており、斑入り葉のものなど多様です。基本種の葉は日本のヒイラギ(分類的には別種)に似て波状になり、鋸歯が鋭いトゲになります。5〜6月ごろに芳香のある白花を咲かせ、雌木は冬には赤い実が熟し、長く楽しめます。赤い実をつけた枝はクリスマス飾りにも使われます。

セキショウ

沢筋や渓流などの水辺、岩陰などに自生する常緑多年草で、庭園の滝口や流れ沿いなど水辺の岩組の根締めや護岸、日陰の水湿地の地被などに良く利用します。古くから日陰地の地被類として知られ、輝のある緑葉以外に白や黄色など葉色の変化に富んだ斑入品種や背丈の低い矮性品種などが多く用いられます。葉は濃緑色の細い剣状で、3~5月ごろに尾状の肉穂花序をつけます。 全草に芳香があり、根茎を乾燥させたものが生薬の石菖で、健胃、鎮痛薬に利用します。

ソシンロウバイ

ロウバイの品種で、花芯に暗紫色の斑紋が無く、緑・黄・白以外の色素を含まない素心花と呼ばれる品種で、花の美しさが際立っています。花は臘月(旧暦の12月ごろ)の頃に咲くことからの名づけられた基本種のロウバイよりやや早く咲き、正月には満開となることもあります。ロウバイ同様甘く高貴な香りが魅力で、香りを楽しむ庭木として親しまれ、最近はロウバイといえば本種を指すほどの人気です。