アスコットの樹名札

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「コ」から始まる植物

コシノヒガンザクラ(越の彼岸桜)

本州以南の山地に自生する小輪早咲きのエドヒガンの変種とされるサクラです。富山県南砺市城端町蓑谷の山地で発見されたことから、越の国(福井県、富山県、新潟県)に生える彼岸桜の意味で名づけられ、発見地のサクラは富山県の天然記念物に指定されています。エドヒガンとオオヤマザクラ、あるいはカスミザクラやキンキマメザクラとの交雑種と推定されています。花はエドヒガンよりやや大きい淡紅色の花で、一重の中輪、直径3cmほどです。雑種起源のため実はなりません。 (参考資料:新日本の桜 山と渓谷社)

コナラ

武蔵野の雑木林の主要構成樹種の一つで、野性味のある樹形が魅力で、株立物の利用が多く見られます。樹液にカブトムシやクワガタムシがやってきます。葉は落葉性でまばらに鋸歯があり、新芽は銀白色の綿毛を被り、秋には紅葉します。材はシイタケのほだ木や薪炭材としてよく利用します。ドングリ(堅果)は1.6~2.2cmほどの長楕円形で、その秋に成熟します。

コバギボウシ

日本全国の山野に比較的普通に見られる小型のギボウシで、やや湿った草原や落葉樹林の林床などに多く生え、夏から初秋にかけて、短い花茎を伸ばし、やや濃いめの淡紫色の花をまばらにつけます。白外斑や黄中斑などの美しい斑入葉の品種が栽培されています。丈夫で花つきがよく、短い根茎を伸ばして群生するので、花壇の修景やグラウンドカバーなどによく用います。蕾の形が橋の欄干についている擬宝珠(ぎぼうしゅ)の形に似ていることから名づけられました。

コブシ

3~4月ごろに葉に先立って白い、ほのかに香る花を咲かせます。成木になると花つきがよく、樹冠一杯に花をつけた姿は春の雑木林などで良く目立ち、北国などでは田仕事を始める目安とすることから、『田打ち桜』とも呼ばれます。秋には名前の由来となった握りこぶしのような実をつけます。端正な樹形となることからシンボルツリーや公園・緑地などの彩りとして用います。