
「」から始まる植物


ギョリュウ
中国原産といわれ、高さ6mほどになります。葉は小さな針状で、樹を覆います。花は、一回目は5月に前年の枝に咲き、二回目は夏から秋に、その年の春に伸びた枝の先に咲きます。ギョリュウの仲間は南欧、北アフリカ、アジアに広く分布し、塩害に強いのが特徴です。ヤナギに似た雰囲気も好まれ、中国では庭園木として用いられました。日本には江戸時代に渡来したと言われています。
キレンゲショウマ
紀伊半島や四国・九州などの山地の林内などにまれに生える落葉の宿根草です。一属一種の珍し植物で、日本人が初めて学名を発表したことでも知られています。茎の上部の葉腋から花茎を伸ばし、うつむきかげんの黄色の美しい花を3個ずつ咲かせる姿が上品で趣があります。環境省をはじめ、各地の自生地では絶滅危惧種に指定して保護していることから植栽することはあまりありませんが、シェードガーデン、茶花、鉢植えなどに利用します。
キンウラハグサ
山地の水が滴るような崖地などに自生するウラハグサの斑入品種です。黄色の細長い葉に緑の筋が入り、ゆるく垂れた姿が美しく魅力的です。一般には庭園の滝口や池、流れ沿いなどの湿り気の多い場所に用いられますが、美しい斑入葉を愛でて花壇の修景や園路などの縁取りに、また、低い石積みや擁壁などの上部に列植しても効果的です。
キンカン
冬に熟す丸いかわいい果実は酸味が強いですが、柑橘類の中では栄養価が最も高いといわれ、生食のほか甘露煮、砂糖漬け、マーマレードなどに加工されて広く利用されています。花は香りがよく、7月ごろから3回ほど開花しますが、2回目以降の花の実は、大きくならないので摘果し、最初の実を育てるようにします。
キンシバイ
晩春に黄色いかわいい花をたくさんつける花木として知られ、公園・緑地をはじめ、一般家庭の庭などでもよく植えられます。カップ状の5弁花はやや小さめですが枝先につき、ゆるく垂れた姿は観賞価値が高く、滝や流れの護岸、法面や傾斜地など地盤差のある場所での利用に向いています。あまり大きくならないので管理も比較的楽です。
ギンバイカ
6月ごろに長い雄しべが目立つ、繊細で可愛い白い花をたくさん咲かせます。花期は短いですが、純白の小花に覆われた姿は見事です。葉は明るい照葉で香りがあり、ハーブとしても利用されます。ヨーロッパではこの木の花を祝事に飾ります。斑入り種や枝葉の細かい園芸品種などがあり、観賞価値も高いので、個人庭やガーデニングによく使われます。原産地は地中海沿岸です。
キンモクセイ
秋の訪れを知らせてくれる代表的な花木の一つで、強く甘い香りが一番の特徴です。9月中旬ごろから10月に開花し、2~3回に分けて花をつけますが見かけ上、通して咲いているように見えます。花はオレンジ色で、一つの蕾から5~10花ほどの小花をつけます。江戸時代に中国より渡来し雄木のみ知られています。庭園や公園などの生垣や目隠しなどに利用します。
ギンモクセイ
中国原産でキンモクセイの母種といわれ、一般には見かけることの少ない種類です。開花期はほとんど同じで、花の無い時期はほとんど見分けはつきませんが、名前の由来となった白黄色の花をつけることから判別できます。花の香りはやや弱く、花つきもまばらです。雌雄異株ですが雌木も知られており、実は翌年の春に黒褐色に熟します。