
「」から始まる植物


ピラカンサ
バラ科の常緑低木で、冬によく目立つ実をつけます。実の色には朱赤、橙、黄色などがあり、光沢のある球状。ツグミなどが実を食べにやってきます。庭木や生垣などに用いられ、冬期を彩る樹木として貴重です。一般にピラカンサと呼ばれるものは、タチバナモドキ、トキワサンザシ、ヒマラヤトキワサンザシなどの総称です。
ヒラドツツジ
古くから主に長崎県平戸市周辺で栽培されてきたことから名づけられたツツジで、沖縄産のケラマツツジやモチツツジ、キシツツジなどが武家屋敷などの庭園で、自然交雑や実生が繰り返されてできた大型の品種群です。花色や花型の変異が多く、花つきがよく豪華で華やかな花が特徴です。強健で厳しい都市環境にも耐えるので、庭園や公園・緑地、街路樹の植桝などによく使います。
ビワ
初夏の味覚として親しまれている果樹の一つで、奈良時代のころに中国から渡来し、果実の形が楽器の琵琶に似ていることから名前がついたともいわれています。普通果樹として栽培していますが、単木で植栽すると半球形の美しい樹形が楽しめることなどから、シンボルツリーとして利用することもあります。果実を生食するほか葉を薬用に利用する薬木としても知られ、材は堅く装飾用の建材や杖・木刀などに利用します。
ブーゲンビレア
ブラジル原産の熱帯植物で、一般的には温室植物とされ周年開花しますが、5℃くらいの気温まで耐えられることから、無霜地帯など冬暖かい場所では地植えも可能です。温度や環境によって異なりますが、おおむね春と秋に開花します。なお、花弁のように見える部分は苞が発達したもので、赤紫系の品種が多く見られます。枝はつる状で長く伸び、刺状の小枝を絡ませて登攀します。
フイリアオキ
耐陰性が高く、光沢があり多様に変化する葉の斑模様、輝きのある赤い実が魅力の常緑低木です。黄色や白の斑の入った葉は日陰を明るくする効果が高く、建物の北側などの日陰地用の低木としてよく使われます。雌株には輝きのある赤い実がつき、変化に富んだ斑模様との美しいコントラストが楽しめます。
フイリアマドコロ
山野の落葉樹林の林床や草地などに生えるアマドコロの斑入品種です。地表の浅い場所を地下茎が伸びて茎を立ち上げ、葉の縁などに白い斑が入り、爽やかでボリュームのある地被景観を醸成します。落葉の宿根草なので晩秋から早春の芽出しまでは地上部が無くなり裸地状態となるので、背の低い常緑の地被植物などと組み合わせると効果的です。ロックガーデンや庭園、花壇などでの利用に向いています。
フイリサカキ
サカキの斑入品種で、光沢のある濃緑色の厚めの葉の縁に黄白色の斑が入ります。コントラストが鮮やかで、特に芽出しは赤味を帯びて美しく、日陰にも耐えるので日陰地を明るく変える樹木として人気があります。生長はやや遅くあまり大きくならないので、庭のアクセントや花壇のポイントツリーとして効果的で、プランターなどでの利用もできます。
フイリタガネソウ
山地の落葉樹林の林床などに生えるタガネソウの園芸品種です。鍛冶屋が使う『たがね』に例えられる幅広の葉の縁に白い斑が入り観賞価値があります。落葉の宿根草なので晩秋から早春の芽出しまでは地上部が無くなり裸地状態となるので、背の低い常緑の地被植物などと組み合わせると効果的です。和風庭園やロックガーデンなどの地被植物として利用します。