
「」から始まる植物


ヤマモモ
暖かい地方に自生する常緑高木です。名前の通り「山の桃」で、赤い果実は生で食べることができます。また、ジャムやドライフルーツ、果実酒などにしても楽しめます。果実は傷みやすく、ほとんど流通はしていません。雌雄異株で、近年では、果実の大きな‘森口’や‘瑞光’などの品種も作られています。比較的管理が容易なため、家庭用果樹として人気があります。
ヤマユリ
白い大きな花とその花の強烈といってよいほどの強い香りが魅力の大形のユリです。落葉樹林の林縁や草地、土手などに生え、花は夏に咲き、開花した花の重みでゆるく垂れた花姿が見どころです。野生以外に広く栽培されており、古くから球根をゆり根といって、茶わん蒸しやてんぷらなどにして楽しんできました。現在ゆり根は主にコオニユリの球根が利用され、ほとんど北海道で栽培・生産されています。
ユーフォルビア ウルフェニー
南ヨーロッパ〜トルコ、地中海沿岸に自生する宿根草です。日本では半常緑〜常緑となります。ユーフォルビアのなかでも、銀色がかった葉が魅力的で、欧米で広く普及している種類です。春には独特の形の花を楽しめます。
ユキノシタ
地面に貼りつくように広がる腎円形の葉と、5~6月ごろに花開く大の字状の白い花が特徴です。湿った岩や斜面などによく生え、ランナーを出して広がるので群生することが多く、一斉に花茎を伸ばして花をつけたようすは見ごたえがあります。群生する特性を活用して、滝や流れ、池護岸など水辺の岩組に利用することが多く、建物の北側などの湿った場所のグラウンドカバーにも向いています。
ユキヤナギ
細い枝に白い小花がたくさんつき、ゆるく垂れた美しい姿を観賞しますが、コデマリと違って花のボリュームが少ないので、清楚な雰囲気があります。反面、花つきの良さを活かして、大面積の斜面や緩傾斜面に開花期を同じくする早咲きの花木と組み合わせて利用すると、春の情景の演出に効果的です。蕾が赤い‘フジノピンキー’という品種もあります。
ユズ
中国原産ですが、平安時代の古くから調味料として用いられてきました。ポン酢や薬味、柚子湯などに用いられます。「桃栗三年柿八年、柚子は九年でもなりかねる(花が咲く)」などと言われますが、実生から育てた場合の話で、接ぎ木苗では2〜3年で実がなります。果実は重さが80〜100gあり、果汁には多くのビタミンCが含まれ、果樹として楽しめます。
ユスラウメ
最も早く収穫でき、手軽に楽しめる家庭向きの果樹の一つです。春に白または淡紅色の花を咲かせ、梅雨時に赤く熟すので、順次収穫します。果実は甘く生食のほか果実酒でも楽しめます。
ユズリハ
新葉が伸び始めると古い葉が後を譲るように落葉することから名づけられました。縁起のよいめでたい樹として葉を正月飾りに使います。長めの大きな葉が枝先に集まってつき、緑のボリュームが大きいので、公園や庭園に植えられます。