アスコットの樹名札

緑の名札屋さん

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「」から始まる植物

ヤマモミジ

山に生えるモミジという意味でこの名前を用いることがありますが、正しくは北海道や青森~島根県の主に日本海側の山地などオオモミジの分布しない地域に生えるカエデの種類で、オオモミジの変種です。イロハモミジによく似ていて美しい紅葉の代表格ですが、どちらかというと黄色に変わる個体が多いようです。寒暖の差が大きいとより美しく黄葉します。イロハモミジやオオモミジ同様、多くの園芸品種が知られています。

ヤマモモ

暖かい地方に自生する常緑高木です。名前の通り「山の桃」で、赤い果実は生で食べることができます。また、ジャムやドライフルーツ、果実酒などにしても楽しめます。果実は傷みやすく、ほとんど流通はしていません。雌雄異株で、近年では、果実の大きな‘森口’や‘瑞光’などの品種も作られています。比較的管理が容易なため、家庭用果樹として人気があります。

ヤマユリ

白い大きな花とその花の強烈といってよいほどの強い香りが魅力の大形のユリです。落葉樹林の林縁や草地、土手などに生え、花は夏に咲き、開花した花の重みでゆるく垂れた花姿が見どころです。野生以外に広く栽培されており、古くから球根をゆり根といって、茶わん蒸しやてんぷらなどにして楽しんできました。現在ゆり根は主にコオニユリの球根が利用され、ほとんど北海道で栽培・生産されています。

ユキノシタ

地面に貼りつくように広がる腎円形の葉と、5~6月ごろに花開く大の字状の白い花が特徴です。湿った岩や斜面などによく生え、ランナーを出して広がるので群生することが多く、一斉に花茎を伸ばして花をつけたようすは見ごたえがあります。群生する特性を活用して、滝や流れ、池護岸など水辺の岩組に利用することが多く、建物の北側などの湿った場所のグラウンドカバーにも向いています。

ユキヤナギ

細い枝に白い小花がたくさんつき、ゆるく垂れた美しい姿を観賞しますが、コデマリと違って花のボリュームが少ないので、清楚な雰囲気があります。反面、花つきの良さを活かして、大面積の斜面や緩傾斜面に開花期を同じくする早咲きの花木と組み合わせて利用すると、春の情景の演出に効果的です。蕾が赤い‘フジノピンキー’という品種もあります。

ユリノキ

直幹で大木となり、背の高い端正な樹形が好まれて、街路樹やシンボルツリーなどに利用される北米原産の落葉樹です。葉が半纏のような形なので半纏木、花がチューリップの花の形に似ていることからチューリップツリーの別名があります。春の新緑、夏の緑陰、秋の黄葉と季節ごとに観賞価値が高いので、公園・緑地や集合住宅などの広い空間に、景観樹やシンボルツリーとして植栽すると効果的です。アメリカ先住民はこの樹から丸木船を作ったと言われています。米国インディアナ州の州花です。