ユズ 中国原産ですが、平安時代の古くから調味料として用いられてきました。ポン酢や薬味、柚子湯などに用いられます。「桃栗三年柿八年、柚子は九年でもなりかねる(花が咲く)」などと言われますが、実生から育てた場合の話で、接ぎ木苗では2〜3年で実がなります。果実は重さが80〜100gあり、果汁には多くのビタミンCが含まれ、果樹として楽しめます。
ユズリハ 新葉が伸び始めると古い葉が後を譲るように落葉することから名づけられました。縁起のよいめでたい樹として葉を正月飾りに使います。長めの大きな葉が枝先に集まってつき、緑のボリュームが大きいので、公園や庭園に植えられます。
ユリノキ 直幹で大木となり、背の高い端正な樹形が好まれて、街路樹やシンボルツリーなどに利用される北米原産の落葉樹です。葉が半纏のような形なので半纏木、花がチューリップの花の形に似ていることからチューリップツリーの別名があります。春の新緑、夏の緑陰、秋の黄葉と季節ごとに観賞価値が高いので、公園・緑地や集合住宅などの広い空間に、景観樹やシンボルツリーとして植栽すると効果的です。アメリカ先住民はこの樹から丸木船を作ったと言われています。米国インディアナ州の州花です。
ライムゼラニウム 触れるとライムに似た爽やかな香りが匂い立つ小さめな葉や、春から夏にかけて開くラベンダー色のかわいい花が魅力です。ほかのニオイゼラニウム同様、生葉をハーブティやソース、バター、ジャム、ビネガーなどに入れて、また、乾燥させてポプリやサシェなどに加工して香りを楽しみます。
ラカンマキ 日本庭園の主木に用いられる、重厚感のある常緑針葉樹です。葉はやや小さく密生し、生垣などに用いることもできます。ラカンマキという名前は、実の形を、袈裟を着た羅漢(阿羅漢)に例えたのが由来とされます。実の実托部分には毒があるので注意します。
ラクウショウ メタセコイアに似た落葉針葉樹で、北アメリカ原産です。『沼杉』の別名があるように、水湿地を好み、最も耐水性に優れる樹木として知られています。流れや沼などの水湿地や水辺での利用が多く、滞水地でも一時的であれば生育します。群植すると春の新緑、秋の紅葉、冬の寒樹姿など、季節それぞれの美しい姿が楽しめます。
ラズベリー ヨーロッパ原産で、古来より広く育てられている果樹です。小形で、家庭でも気軽に楽しめるため人気があります。株は直立性のためスペースを取らず、手間がかかりません。果実は連続して収穫できるため、長く楽しめます。果実はジャムや洋菓子、リキュールなどに幅広く利用できます。
ラナンキュラス フィカリア ヨーロッパから西アジア、北アフリカなどに分布する落葉の多年草で、近年、鉢植えやガーデニングなどで庭園に植えられている姿を見かけるようになりました。3~5月ごろに光り輝く黄金色の美しい花を開きます。地中に多くの塊根をつくって群生し、丈夫で手がかかりません。ヒメリュウキンカの名前で知られていますが、科は同じキンポウゲ科ですが、属は異なりリュウキンカはリュウキンカ属です。
ラベンダー(デンタータ) 冬から春にかけて花をつけるラベンダーの一つで、北国向きのイングリッシュラベンダーを栽培できない暖地向きで、寒さに弱い半耐寒性の種類です。花の香りはやや弱いですが、雰囲気は十分楽しめます。一般的には花穂を乾燥させてポプリやサシェなどに加工して香りを楽しむほか、銀白緑色の葉色が周年観賞できるので、ガーデニングなどでの利用も多くなっています。