アスコットの樹名札

緑の名札屋さん

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「」から始まる植物

ニイタカビャクシン ‘ブルーカーペット’

中国南東部からヒマラヤにかけてが原産の常緑針葉樹のニイタカビャクシンの背の低い園芸品種です。葉は青灰緑色ですが、冬の寒さで茶褐色を帯びます。幹枝は生長が旺盛でよく分岐し、地面を幾重にも重なるように覆い、やや厚みのある地被となるので、石積の上部から下垂させたり、斜面のグランドカバーとして利用します。

ニオイヒバ類

最も多く栽培されているコニファーの仲間です。ニオイヒバの名前の通り、葉には甘酸っぱいパイナップルのような香りがあります。さまざまな品種が作られており、代表的なものに狭円錐形が特徴の‘スマラグ’(俗称エメラルド)、トウモロコシのように伸びる‘グリーンコーン’があります。葉色にも変化があり、四季を通して黄色の葉を楽しめる‘ヨーロッパ ゴールド’や‘ラインゴールド’などが知られます。‘グロボーサ’は大きくならない矮性品種で、半球状の樹形になります。

ニセアカシア

北米原産の高さ15mほどになる落葉広葉樹です。明治の初期に河川や山地などの崩壊地の緑化樹として導入し、公園樹や街路樹としても利用してきました。現在は逸出して野生化した姿をよく見かけます。5~6月ごろにヤマフジの花に似た香りのよい白い花房を樹冠を被うようにつけます。養蜂用の蜜源植物として知られ、花はてんぷらや酢の物などにして食べます。

ニューサイラン

ぴんと立った細長い葉が特徴で、地際から斑の入った葉が多数叢生する独特な姿を観賞します。葉は様々な色や模様の品種があります。近年、ガーデニングで多用され独特のイメージを庭に醸し出します。原産地のニュージーランドでは、マオリの人々が繊維を織物などに用いていました。なお、日本でニューサイランと呼ばれるものには、P. tenexのほかP. cookianumならびに、両者の交配種の場合もあります。

ヌルデ

日本ではほぼ全域に見られる落葉小高木。明るい丘陵地などに自生します。古来から人々の暮らしに密接に関連しており、とくに葉にヌルデシロアブラムシの仲間が寄生する「五倍子(ふし)」がタンニンの原料になり、薬用、染料、インク原料、お歯黒などに用いられてきました。生薬名は「五倍子(ごばいし)」で、口内の腫れ物や歯痛、切り傷に、また、煎じた汁は下痢や咳止めに効くとされました。材は軽く柔らかく、箱類や小細工、下駄などに用いられました。