プルーン ‘サン プルーン’ セイヨウスモモの選抜品種で、長野県臼田町(現佐久市)で育成されました。果実はやや小ぶりですが、甘味は強く適度な酸味もあり、みずみずしく食味に優れていることから、生食向きの品種です。プルーンの品種としては最も生産量の多い品種で、長野県のほか北海道や青森県などの生産が知られています。
プンゲンストウヒ類 原産地であるアメリカのコロラド州の州木で、コロラドトウヒとも呼ばれますが、一般的にプンゲンストウヒの名前で知られています。特徴は銀青色や銀白色の葉で、一年を通して楽しめ、コニファーの中でも高い人気を誇ります。その特徴的な葉から、ガーデニングやシンボルツリーに向きます。園芸品種としては、高木性で青白い葉を持つ‘ホープシー’、葉が湾曲する‘モヘミー’、低木性で玉状になる‘グロボーサ’、枝先が垂れ下がる‘コースター’など、多数作出されています。
ヘアピンバンクシア オーストラリア原産の常緑の大型の低木です。花は丸みのある細長いブラシのような集合花で花期が長く、オレンジ色の小さな花がたくさん集まって独特な花容となります。松葉を想わせる細い葉も特徴的で、リーフプランツとしても周年楽しめることから、ガーデニングのシンボルツリーとしても存在感があります。
ヘゴ 幹の高さが4mほどになる木性のシダで、根茎を気根が密に覆い、樹木の幹のようになります。本州以南の無霜地帯などの暖地に生え、林の中や沢沿いなどの空中湿度の高い場所を好むことから、インドアグリーンには向いていません。幹を製材したものをヘゴ材とよび、園芸資材として広く利用され、よく知られています。
ベニカナメモチ 春の芽出しから新葉が濃紅色で良く目立ます。枝葉が密生して、下枝もよく茂るので、古くから生垣用樹として多く用いられてきました。母種はカナメモチで、カナメモチに比べ新葉の色が特に美しい品種です。生垣ばかりでなく、単木でも円柱形に刈り込んで和風洋風の庭園を問わず、建物周りなどに利用しても効果的です。
ベニシダ 常緑のシダ植物で、春の芽出しが赤味を帯びていることから名づけられました。多くのシダ植物の中で芽出しが赤味を帯びる種類は少なく、和風庭園の根締めや建物の北側などの日陰地の地被として、また、常緑樹の植え込みの下草として貴重な存在です。また、葉裏につく胞子嚢も赤色です。英語ではautumn fernと呼ばれ、新葉の色を秋の紅葉に見立てたものといわれます。
ベニバナシャリンバイ シャリンバイの仲間で、中国産のインディカ種との間などで作出された紅花系の品種群です。品種によって紅色の濃淡に差があり、‘コーテス クリムソン’ ‘エンチャントレス’ ‘スプリングタイム’などいくつかの品種が流通しています。性質はシャリンバイとほとんど変わらず、耐潮性や耐乾性が強く、厳しい都市環境にあっても良好に生育することから、海岸や公園・緑地、個人庭のガーデニングなどに用います。
ベニバナトキワマンサク 赤や紅紫色の細い花弁がたくさんついた美しい花を咲かせます。開花期は主に春で、満開時の樹冠全体に花をつけた姿は、基本種の白花と異なり華やかです。剪定せずに放任すると高木になりますが、常緑の小さい葉が密につき、萌芽力があり強剪定にも耐えるので、生垣に多く用います。基本種と混植すると赤花と白花のコントラストが見事です。また、ベニバナトキワマンサクでも、葉が赤いものと、緑色のものがあります。
ホウチャクソウ 茎の上部に葉に隠れるように垂れ下がって咲く緑白色の細長い花を、寺院や五重塔の四方の軒先に吊す宝鐸(ほうちゃく)に見立てて名づけられました。平地から低山帯などの樹林の林床に生える落葉の宿根草で、地下茎で増えるので群生する姿を見かけます。
ホオノキ 日本有数の大きな葉、大きな花と甘く強い芳香がほかの樹木では得られない大きな魅力で、公園や緑地の緑陰樹やシンボルツリーなどに利用します。名前は古名の『ホオガシワ』から変化したものといわれ、大きな葉を食物を盛る皿として利用していたことによります。現在でも味噌をのせて焼く『朴葉味噌』が知られています。材は狂いが少なく、版木や細工物、家具などに使います。