アスコットの樹名札

緑の名札屋さん

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「イ」から始まる植物

イヌザクラ

主に本州以南の山地に生える落葉高木で、高さは10mほどになります。春に細いボトルブラシのような総状花序をつけます。サクラの仲間ですが、花がそれほど目立たないために、「イヌ」ザクラと呼ばれます。ほかに、若木や小枝の樹皮が白っぽいことからシロザクラ、花の向きからシタミズザクラ(下不見桜)の別名があります。果実ははじめ黄赤色で、熟すと紫黒色になります。材は建築、楽器、木工細工などに用いられます。

イヌザンショウ

山地や林縁などに自生する落葉低木で、高さは1〜3mほどになります。7〜8月ごろに淡緑色の小花を咲かせ、10月頃に果実をつけます。果実が熟すと裂けて黒い種子が顔を出します。枝にはトゲが互生し、対生するサンショウと見分けられます。イヌザンショウという名前は、サンショウほど葉や実が香らないことによります。果皮は打撲や捻挫のための外用薬になり、内服すると咳に効くとされます。

イヌマキ

日本庭園に利用される代表的な主木の一つで、マツの代わりに利用されることもあります。濃緑色の細い葉が密生し、耐潮性や耐風性が大きいことから、臨海部の防潮、防風植栽として生垣や高垣などに、また、比較的自由に刈り込んで仕立てられる特性を利用して、動物などの姿に仕立てるトピアリーなどにも利用します。秋に熟す実の果床は赤く熟し、甘く食べられます。

イブキ

日本では本州から九州の海岸などに自生する常緑高木。高さは20mほどになり、幹がねじれるのが特徴。ビャクシンという名でもよく呼ばれ、仲間にミヤマビャクシンやハイビャクシンなどがあります。寺社などによく植えられており、古木の中には天然記念物に指定されている個体もあります。材は床柱として賞用されるほか、器具材、鉛筆材にも利用されました。

イペー

中南米原産の落葉高木。木材のイペ材として知られますが、一般的にイペーと呼ばれるのはハンドロアンサス属(タブベイア属)に属するキバナノウゼンやコガネノウゼン、グアヤカン、モモイロイペーなど多種にわたります。ハンドロアンサス属(タブベイア属)は南米を中心に約100種類知られています。代表的なコガネノウゼンはブラジルの国花で全面を覆う黄色の花が特徴です。