アスコットの樹名札

緑の名札屋さん

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「」から始まる植物

シャリンバイ

暖地の海岸に自生し耐潮性や耐乾性が強く、厳しい都市環境にあっても良好に生育することから、公園・緑地や和風庭園などの刈り込みによく用います。春に白い小花がやや細長い花穂に集まって咲き、芳香があります。花がウメの花に似ていて枝が輪生し、車輪に似ていることから名前がついたといわれています。立性の本種のほか、樹高のあまり高くならない這性のマルバシャリンバイ、ピンク色の花が美しいベニバナシャリンバイ(複数の品種あり)などが知られています。

ジュウガツザクラ

コヒガンザクラとほかのサクラとの交雑種と考えられているサクラで、秋の10月ごろから咲き出すことから名づけられました。花は冬の間も断続的に咲き続け、4月上旬にはかなり咲きます。中輪で直径2.5㎝程度、ほとんどの花は八重咲きですが一重や半八重の花も混じって咲きます。秋の花は色がやや薄く微淡紅色ですが、春の花は淡紅色です。 (参考資料:新日本の桜 山と渓谷社)

シュウメイギク

一見、コスモスを思わせるような花型が魅力の秋咲き高性の宿根草です。中国原産で古い時代に渡来したと考えられており、京都の貴船地方で野生化し、貴船菊の名前で知られています。貴船菊と呼ばれる種類は花弁のように見える萼片が20~30枚ほどある桃色の八重咲きの品種ですが、近年は白花や一重咲きの品種も栽培されるようになって、ガーデニングなど和洋を問わず利用範囲が広がっています。

シュンラン

乾燥気味の落葉樹林の林床などに自生する地生ランの一種です。光合成以外に腐生菌と菌根菌からも栄養を得て生長します。花は早春に咲き、黄緑色の花をたくさんつけます。日本庭園や和風庭園の岩組、苔庭の添景などに利用されることが多く、趣のある姿に人気があります。また、花は山菜としても用いられます。中国や韓国で作出された園芸品種もあります。

ジョウザンアジサイ

アジサイ科の常緑低木ですが寒冷地では落葉します。アジサイとは属が異なるジョウザン属です。花はウツギに似た小花が枝先に集まってつき、蕾は白く、開花すると青く変わります。花後にほぼ球形の美しい小さな藍色の実がつき、秋から冬にかけて長く楽しめます。中国では常山あるいは黄常山と呼び、和名はその漢字を音読みしたものです。葉や根を解熱剤として利用するといわれています。

シラカシ

関東地方の屋敷林の主要構成樹種の一つとして知られ、細めの葉が密につくことから、防風、防塵、防火の役割を果しつつ敷地内の乾燥も防ぐので、古くから使われてきました。常緑の葉は細長く低い鋸歯がまばらにあります。名前は材が白い事に由来しますが、樹皮が黒いことからクロカシとも言われます。ドングリ(堅果)は1.5~1.8cmほどの卵形で、その年の秋に成熟します。

シラカバ

高さ20mほどになる高木で、白い樹皮が特徴です。主に高原の風情を楽しむために植える樹木で、寒冷地や夏涼しい地方向きの樹木です。関東以西の暖地では、夏の高温乾燥で傷み、病害虫の加害で枯れやすいので、外国産のシラカバ ジャクモンティ ‘ドーレンボス’が向いています。材は建築や民芸品などに用いられます。樹皮を蒸留した樺油には芳香があり、化粧品などに用いられたこともあります。樹液は甘く、シロップになるほか、北欧やロシアではお酒を作ります。