「」から始まる植物

ジャーマンアイリス
虹色の花色と呼ばれるように、豊富な花色と花型、美しく大きな花が一番の魅力です。背の高い7種の野生のアイリスを用いた複雑な交雑によりできた園芸品種で、主にアメリカで品種改良がされていて、毎年350種もの新しい品種が作出されているといわれています。
ジャーマンカモミール
代表的なハーブの一つで、地中海沿岸原産です。リンゴのような芳香のある花が次から次へと開花し、7月ころまで長く楽しめます。花を収穫し乾燥させて、お茶やポプリ、入浴剤、薬用など広く用いられています。
シャガ
常緑性の多年草で日陰の地被として優れています。淡い紫色の花が特徴的ですが、花のない時期も光沢のある細長い葉は地際を彩ります。花は一日花ですが次々と花を咲かせます。生育は旺盛でランナーを出して増えていきます。夏の乾燥や直射光、冬の乾寒風で葉が傷むので上場所には注意が必要です。古くに中国より渡来し日本全国に広がりました。
ジャカランダ
世界三大花木の一つと言われる常緑高木。熱帯アメリカ原産で、5〜6月ごろに円錐花序の花を咲かせます。繊細な葉は、緑陰樹としても優れています。近年では、温暖化現象により植栽可能域が広がりつつあります。白花品種などもあります。
シャクナゲ
欧米でヒマラヤや中国などの野生シャクナゲを基に育成されたセイヨウシャクナゲに対し、日本に自生する野生種を基に育成された園芸シャクナゲの総称です。花はピンクや白花が多く華やかさの面ではやや劣りますが、端正な花型や花穂が美しく環境耐性があるので、野生種がうまく育たない暖地などで利用すると効果的です。
シャクヤク
中国北部原産で、日本には古く平安時代に渡来しました。初夏に15cmほどの大きく美しい花を咲かせます。さまざまな園芸品種が作出され、色や形、咲き方もさまざまです。花の美しさは、美人を例える「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」という文句に用いられたほどです。また、当初は薬用植物として栽培されており、漢方では根を乾燥させたものを他の生薬と配合して、胃痙攣、胆石痛の鎮痛剤や冷え症などの婦人病に用いました。ヨーロッパでも古来から薬草として知られ、プリニウスの『博物誌』にも記述があります。
シャシャンボ
常緑の小型の中木で、一見アセビのような樹姿で、放任するとこんもりと茂ります。秋に熟す実は黒紫色で、アントシアニンの含有量はブルーベリーよりも多く、生食もできますがやや硬く、どちらかというと果実酒向きです。小さな実が鈴なりになった姿を『小さい坊や』に例え、『小小ん坊』と呼んだものが転訛して名前になったといわれています。
ジャノヒゲ ‘タマリュウ’
ジャノヒゲの矮性品種です。植付け密度を高めにすると良好な被覆状態となり、除草などの手間がかかりません。元々、ボーダーラインや土の流出を防ぐ目的として和風の庭に使われていましたが、草陰が雑草の生長を妨げ、踏圧にも強いことからグラウンドカバーとして最近、和洋を問わずに多用されています。