
「」から始まる植物


コデマリ
春の代表的な花木の一つで、細い枝に白い花がたくさんつき、花の重みでゆるく垂れ下がって咲く美しい姿を観賞します。小さい花が集まって咲くようすが、小さな手毬のように見えることから名前がつきました。中国原産の落葉低木で、強健で使いやすいことから、庭園や公園・緑地など広く植えられ、親しまれています。
コナラ
武蔵野の雑木林の主要構成樹種の一つで、野性味のある樹形が魅力で、株立物の利用が多く見られます。樹液にカブトムシやクワガタムシがやってきます。葉は落葉性でまばらに鋸歯があり、新芽は銀白色の綿毛を被り、秋には紅葉します。材はシイタケのほだ木や薪炭材としてよく利用します。ドングリ(堅果)は1.6~2.2cmほどの長楕円形で、その秋に成熟します。
コノテガシワ
児手(コノテ)状の葉が特徴の常緑針葉樹です。枝はよく分かれ、平板状に直立します。葉は精油分を含み、かつては漢方薬に用いました。材は建築や器具に使われます。公園や緑地、庭園などによく植えられています。葉が黄金色の品種である‘エレガンティシマ’もよく植えられます。
コハウチワカエデ
紅葉は赤や橙色が混じり、自然味のあふれた趣があります。切れ込みが浅く丸みのある整った小形の葉や、新緑のごろの短毛を被った淡い緑色の若葉、すっきりした樹形などが特徴で、最近人気のカエデの一つです。葉がハウチワカエデより一回り小さいことからの名前です。
コバギボウシ
日本全国の山野に比較的普通に見られる小型のギボウシで、やや湿った草原や落葉樹林の林床などに多く生え、夏から初秋にかけて、短い花茎を伸ばし、やや濃いめの淡紫色の花をまばらにつけます。白外斑や黄中斑などの美しい斑入葉の品種が栽培されています。丈夫で花つきがよく、短い根茎を伸ばして群生するので、花壇の修景やグラウンドカバーなどによく用います。蕾の形が橋の欄干についている擬宝珠(ぎぼうしゅ)の形に似ていることから名づけられました。
ゴバンノアシ
※植栽可能域は沖縄・小笠原です。熱帯から亜熱帯の海岸に生える常緑高木です。実が四角または五角形で、碁盤の脚の形によく似ていることからこの名前がつきました。実は堅く腐りにくいことから、海に落ちて海流に乗って運ばれ、日本の西南部の海岸に打ち寄せられることでもよく知られています。

コヒガンザクラ
名前は正式にはコヒガンザクラですが、春の彼岸のごろに花開くことからヒガンザクラと呼ばれることもあります。エドヒガンとマメザクラとの間に生まれた種類と推定されており、花は小輪の淡紅色で花つきがよく、樹形が小型なので身近で花を楽しめる、利用しやすい種類です。
コブシ
3~4月ごろに葉に先立って白い、ほのかに香る花を咲かせます。成木になると花つきがよく、樹冠一杯に花をつけた姿は春の雑木林などで良く目立ち、北国などでは田仕事を始める目安とすることから、『田打ち桜』とも呼ばれます。秋には名前の由来となった握りこぶしのような実をつけます。端正な樹形となることからシンボルツリーや公園・緑地などの彩りとして用います。