
「」から始まる植物


サワラ ‘フィリフェラ オーレア’
糸状に垂れ下がる枝葉が見どころのサワラの園芸品種の『ヒヨクヒバ』の黄金葉の品種です。本来は高木性の品種ですが側枝を増殖することにより、横に広がる特性を利用し、地被や寄せ植えなどに利用しています。木本性の地被としては、最も数多く使われている種類の一つで、公園や庭園、建物周りや個人邸のガーデニングなどによく使います。黄色の葉は一年を通して美しく、春~秋は鮮やかなライムグリーン、冬はオレンジ色を帯びた濃い黄色に色づき、銀白色のコニファーや赤紫色のメギなどと組み合わせて利用すると、カラフルな景観が楽しめます。同種異名に『サワラ オウゴンヒヨクヒバ』があるので、そちらも参照してください。→オウゴンヒヨクヒバ

サワラ オウゴンヒヨクヒバ
枝葉が糸状に垂れ下がるサワラの園芸品種の『ヒヨクヒバ』の黄金葉の品種です。枝葉が黄金色であること以外、樹木としての特性はヒヨクヒバとほとんど変わりません。一年を通して美しい黄金色の枝葉が魅力で、放任しても枝垂性の樹木特有のやや縦長の円錐形の独特な樹形が楽しめます。古くから庭園樹として利用し、シンボルツリーや列植として、また、数本組み合わせて庭園の景観づくりなどで、庭園に彩りを添えてくれます。同種異名に『サワラ ‘フィリフェラ オーレア’』があるので、そちらも参照してください。→サワラ ‘フィリフェラ オーレア’

サンゴジュ
夏から秋にかけて真っ赤に実った果実が紅珊瑚を思わせることからこの名前がつきました。一般には生垣用の樹木として広く使われ、単木でも円柱形に仕立てて庭園や建物周りなどに利用しますが、刈り込みむと花や実がつきにくくなります。葉が大きく密生することから、最も耐火性の強い樹種としても知られ、防塵を兼ねて昔から屋敷の周囲に高垣として利用してきました。
サンシュユ
江戸時代の中ごろ中国から薬木として渡来しました。一番の見どころは早春に小さな黄花が多数集まって枝一杯咲く姿で、庭園や梅園の彩りやアクセントとして多く用いられます。葉は秋に赤く紅葉し、実は秋に赤く熟し、漢方薬にも用いるほか、甘く食べられます。見どころの多い花木です。
サンショウ
実を乾燥させてすりつぶし、ウナギのかば焼きに振りかける粉山椒(コナザンショウ)に利用することで良く知られた落葉の低木です。低山の落葉樹林内や林縁などで良く見られ、若い葉は『木の芽』と呼ばれ、料理の飾りや薬味に、若い実は『実山椒』と呼ばれ、若い葉同様佃煮や粉山椒に、幹は『すりこ木』をつくる材料などに使われ、利用範囲の広い身近な樹木の一つです。
シキザクラ
マメザクラとエドヒガンの交雑種で、花は秋から初冬の10月ごろから12月までと、春の4月上旬の2度楽しめます。花は薄い淡紅色から白色の一重の小輪で、直径2.5cmほどです。 秋と春の2回花を楽しめることから『二度桜』などと呼ばれることがあり、この性質を持ったサクラとしては他に、ジュウガツザクラやフユザクラ、コブクザクラなど数種のサクラが知られています。(参考資料:新日本の桜 山と渓谷社)
シシウド
山地や高原の草原に生える高さ2mにもなる大型の多年草です。夏から秋にかけて、太い花茎の先が分岐し、その先に白い小さな花をたくさん丸くまとまってつけた、打ち上げ花火が開いたような姿の集合花をいくつもつけ、目を引きます。名前は『猪ウド』で、ウドに似て壮大な姿から、イノシシが喰うのに適したウドと見たからといわれています。
シダレウメ
早春の花木として知られたウメの枝が、枝垂れる形態に変化した品種群で、多くは枝変わりなどから生まれました。枝が緩く垂れて独特の雰囲気を醸し出します。樹形的にも景観的にも観賞価値が高く、単独でも群植しても美しく、利用価値の高い品種群です。