アスコットの樹名札

緑の名札屋さん

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「ツ」から始まる植物

ヤマアジサイ

小形のガク咲きのアジサイで、野生種は山地の林床や谷間などの沢筋に多く見られることから、沢アジサイの別名があります。ガクアジサイに比べ花や樹形は全体に小形ですが、ガクアジサイには無い多様な花色や花型が見どころで、日本人好みの侘び寂びを感じさせます。近年は多様な品種が作出され、生産されていることから、庭植えばかりでなく鉢植えとしても人気があります。

ヤマジノホトトギス

花弁の斑点が鳥のホトトギスの胸にある模様に似ていて、山野の落葉樹林などの林床や小径沿いなどによく見られることから名づけられました。花は夏から秋にかけて茎の先端やその下部の葉腋に上向きの花を1~2個つけ、雌しべと雄しべの突き出た花型はほかのホトトギス類と同じですが、花弁は平開する程度で、強く反り返ることはありません。花弁の斑点が少なく、栽培も比較的難しいので、あまり利用されません。

ヤマハギ

秋の七草のひとつで、万葉集にもハギの名前で多くの歌が詠まれています。日本全国の山野に比較的普通で、土手や河原、雑木林の林縁などで良く見られ、樹姿は立性で、枝はあまり垂れず、枝先に紅紫色の花を群生します。秋の彼岸に欠かせない一品のおはぎは、甘く煮た小豆の餡で丸めた餅などを包んだもので、色や形をハギの花になぞらえたものといわれています。

ヤマボウシ

白い花や赤い実、紅葉が魅力の三拍子そろった観賞価値の高い樹種で、端正な樹形も楽しめます。丘陵から山地にかけての雑木林などに多く見られる落葉樹で、花は6月ごろに緑葉の中に4枚の純白の総苞をつけ、総苞を法師が被る頭巾に見立てて名づけられました。実は10月ごろに赤く熟し、ほんのり甘く食べることもできます。また、秋の紅葉も見事です。自然風の雑木植栽などによく用いられる樹種の一つですが、公園や緑地にも使われ、個人邸の彩りとして使われ人気があります。