解説

根元から叢生する大型の葉が、鯉のぼりの竿につける矢車の形に似ていることから名づけられました。北海道から本州の山地に自生する落葉の宿根草です。大形の葉姿を愛でて、雑木植栽の林床やロックガーデンなどのアクセント植栽や個性的な修景植栽、群植などに用いると効果的です。

手入れ

春と秋の彼岸ごろが植栽適期です。冷涼地に生育していることから、関東以南の夏の高温乾燥地での植栽は避けるようにします。明るい半日陰から半日陰地での利用に適し、夏の直射光の当たる日向や暗い日陰では生育が衰えます。水はけのよい肥沃でやや湿り気の多い場所に植えます。数年放任しても生育しますが、密生しすぎて生育が衰えるようであれば、適宜株分けして新しい客土で植え替えます。