ベニカナメモチ 春の芽出しから新葉が濃紅色で良く目立ます。枝葉が密生して、下枝もよく茂るので、古くから生垣用樹として多く用いられてきました。母種はカナメモチで、カナメモチに比べ新葉の色が特に美しい品種です。生垣ばかりでなく、単木でも円柱形に刈り込んで和風洋風の庭園を問わず、建物周りなどに利用しても効果的です。
ベニシダ 常緑のシダ植物で、春の芽出しが赤味を帯びていることから名づけられました。多くのシダ植物の中で芽出しが赤味を帯びる種類は少なく、和風庭園の根締めや建物の北側などの日陰地の地被として、また、常緑樹の植え込みの下草として貴重な存在です。また、葉裏につく胞子嚢も赤色です。英語ではautumn fernと呼ばれ、新葉の色を秋の紅葉に見立てたものといわれます。
ベニバナシャリンバイ シャリンバイの仲間で、中国産のインディカ種との間などで作出された紅花系の品種群です。品種によって紅色の濃淡に差があり、‘コーテス クリムソン’ ‘エンチャントレス’ ‘スプリングタイム’などいくつかの品種が流通しています。性質はシャリンバイとほとんど変わらず、耐潮性や耐乾性が強く、厳しい都市環境にあっても良好に生育することから、海岸や公園・緑地、個人庭のガーデニングなどに用います。
ベニバナトキワマンサク 赤や紅紫色の細い花弁がたくさんついた美しい花を咲かせます。開花期は主に春で、満開時の樹冠全体に花をつけた姿は、基本種の白花と異なり華やかです。剪定せずに放任すると高木になりますが、常緑の小さい葉が密につき、萌芽力があり強剪定にも耐えるので、生垣に多く用います。基本種と混植すると赤花と白花のコントラストが見事です。また、ベニバナトキワマンサクでも、葉が赤いものと、緑色のものがあります。