
「ノ」から始まる植物


ノムラモミジ
春の紅紫色の若葉と秋の紅葉が楽しめます。樹形が端正で美しく、あまり大きくならないので、使い勝手のよいカエデです。江戸時代より庭園樹としてよく利用され、詩歌の題材などにもなってきました。カラーリーフツリーとして、春の緑葉の中に紅紫色の彩りを添えることもできます。最近は紅紫色の葉色が長く楽しめるショウジョウノムラがノムラカエデの名前で使われていることがよくあります。
ノリウツギ
日本全国の山地に広く分布し、尾根筋やガレ場、伐採跡地などによく見られ、名前は枝の内皮の粘液を和紙を漉くときの糊料にすることから名づけられました。アジサイの仲間では珍しく幹立ちで、樹高は3~5mほどになります。花穂は円錐形(ピラミッド型)のガク咲きで、7~9月ごろに咲くやや遅咲きの種類で、耐寒性が強いことから欧米では寒冷地向けのアジサイとして人気が高く、多くの品種が作出されています。幹をステッキに、根をパイプ「さびた(ノリウツギの別名)のパイプ」に利用します。
