アスコットの樹名札

緑の名札屋さん

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「ス」から始まる植物

ヒノキ ‘スイリュウヒバ’

ヒノキの枝葉が下垂する園芸品種で、放任しても枝垂性の樹木特有の縦長の独特な樹形が楽しめます。樹形が似ていることからサワラのヒヨクヒバと区別せず『イトヒバ』と呼ぶことがありますが、生長が遅く、生産はほとんどないので、単に『イトヒバ』と呼んだ場合はサワラのヒヨクヒバのことを指すことが多いので、利用する場合は注意が必要です。庭園などの狭い空間で利用します。

スギ

幹がまっすぐに伸び、狭円錐形の樹形となります。一般的には、3本から数本程度の寄せ植えとすることが多く、美しい樹形が楽しめます。枝葉が密生して、萌芽・復元性があるので、刈り込んで生垣や高生垣などでの利用も可能です。表スギや裏スギなど地域特有の系統があるので、植栽地の地域性にあった種類の選定や管理が求められるので、取り扱いに注意します。造園的には裏スギの利用が一般的です。

スズラン(ドイツスズラン)

高さ15〜30cmほどになる多年草。晩春から初夏に、芳香のある壺型の白い小花を咲かせます。スズランの仲間は北半球に数種ありますが、日本に自生しているのは(Convallaria majalis var. keiskei)です。しかしながら、園芸植物として流通しているのは花茎が長く、花の数も多いドイツスズランになります。スズランは有毒植物ですが、薬効もあり、ヨーロッパでは「黄金水」と呼ばれました。また、香料としても優れており、香水に用いられます。キリスト教では聖母マリアの花とされ、イギリスやドイツ、フランスでは「五月の花」とされ、五月一日にスズランの花束を贈ると、相手に幸福が訪れるとされています。