
「キ」から始まる植物


キハダ
樹皮の内皮が鮮やかな黄色をしていることから、黄色い樹肌(きはだ)の意味で名づけられました。有名な薬木の一つで、漢方では黄檗(おうばく)と呼ばれ、健胃整腸薬などに用いるほか、黄色の染料として、材は堅く美しいので家具や工芸品、建築材として利用します。葉は秋に美しく黄葉し、実は野鳥の食餌として知られています。
キンカン
冬に熟す丸いかわいい果実は酸味が強いですが、柑橘類の中では栄養価が最も高いといわれ、生食のほか甘露煮、砂糖漬け、マーマレードなどに加工されて広く利用されています。花は香りがよく、7月ごろから3回ほど開花しますが、2回目以降の花の実は、大きくならないので摘果し、最初の実を育てるようにします。
キンシバイ
晩春に黄色いかわいい花をたくさんつける花木として知られ、公園・緑地をはじめ、一般家庭の庭などでもよく植えられます。カップ状の5弁花はやや小さめですが枝先につき、ゆるく垂れた姿は観賞価値が高く、滝や流れの護岸、法面や傾斜地など地盤差のある場所での利用に向いています。あまり大きくならないので管理も比較的楽です。