フイリガクアジサイ 元種のガクアジサイは、房総半島から伊豆半島、伊豆諸島に多く自生する野生のアジサイです。海岸線に沿って自生することからハマアジサイと呼ばれることもあります。花穂の周囲に装飾花が並び、内側に両性花が集まって咲く『ガク咲き』と呼ばれる花型で、額縁のように見えることから名づけられました。古くから日本人に親しまれている花木で、梅雨時の彩りとしてさわやかな景観の醸成に一役買っています。フイリガクアジサイは、葉に斑入り模様が入り、花ばかりでなく葉も楽しめます。さまざまな品種が作られており、花色も斑の入り方も多種多様です。
ガザニア類 花壇や鉢植え用には、花が華やかで大輪の1年性の園芸品種が多く流通していますが、ガーデニングや造園では、花の華やかさでは劣りますが、多年性の種類が多く使われています。一年を通して美しく茂る銀白色や緑の葉、春から初夏にかけて開花する白や黄色の花期の長い花が魅力です。丈夫で低く這って旺盛に広がり、花壇などの縁取りや道路の植桝、低い石積みなどの上部に植えて下垂させるなど、多岐な利用が可能です。
ガマズミ 日本に広く自生する落葉樹で、高さは3mほどになります。5〜6月ごろには白い小花をつけ、9〜11月ごろには真っ赤な実をつけます。公園や庭木などに広く利用されています。実は野鳥の好物ですが、人間の食用にもなり、果実酒の材料にもなります。材は堅くて丈夫なので、鎌や鍬などの柄に使われましたが、枝は柔軟性があるので薪をしばるのに使われていたと言われます。