サンゴジュ 夏から秋にかけて真っ赤に実った果実が紅珊瑚を思わせることからこの名前がつきました。一般には生垣用の樹木として広く使われ、単木でも円柱形に仕立てて庭園や建物周りなどに利用しますが、刈り込みむと花や実がつきにくくなります。葉が大きく密生することから、最も耐火性の強い樹種としても知られ、防塵を兼ねて昔から屋敷の周囲に高垣として利用してきました。
サンシュユ 江戸時代の中ごろ中国から薬木として渡来しました。一番の見どころは早春に小さな黄花が多数集まって枝一杯咲く姿で、庭園や梅園の彩りやアクセントとして多く用いられます。葉は秋に赤く紅葉し、実は秋に赤く熟し、漢方薬にも用いるほか、甘く食べられます。見どころの多い花木です。
サンショウ 実を乾燥させてすりつぶし、ウナギのかば焼きに振りかける粉山椒(コナザンショウ)に利用することで良く知られた落葉の低木です。低山の落葉樹林内や林縁などで良く見られ、若い葉は『木の芽』と呼ばれ、料理の飾りや薬味に、若い実は『実山椒』と呼ばれ、若い葉同様佃煮や粉山椒に、幹は『すりこ木』をつくる材料などに使われ、利用範囲の広い身近な樹木の一つです。