アスコットの樹名札

緑の名札屋さん

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「マ」から始まる植物

マルメロ

中央アジア原産の果樹で、カリン同様香りのよい黄色い果実が楽しめます。果実はカリンに似ていますがやや小さい洋ナシ形で、淡褐色の綿毛をまとっているので区別は容易で、ジャムや果実酒などに利用します。生食には向きません。樹形も小形で、花は白から淡紅色で、カリンに比べて大きく美しいので庭木にも向いています。中国を経て寛永11年(1634年)に渡来したと言われ、日本では長野県諏訪地方が産地として知られています。

マンリョウ

晩秋から冬の間、6〜8mmの赤い実を長く保つのが一番の特徴です。名前の万両(まんりょう)は、千両(センリョウ科)より実が美しいからついたとされます。実は野鳥の餌になります。夏には枝先に白い小花をつけ、葉は光沢が濃緑色です。縁起木として、正月の飾りなどに用いられ、江戸時代には園芸植物として流行しました。明治時代の『硃砂根銘鑑』には53品種が掲載されています。また、白い実をつけるシロミノマンリョウ(Ardisia crenata Sims f. leucocarpa)もあります。