「」から始まる植物
アメリカヒイラギモチ
北米原産の常緑高木です。日本では植物園などで見ることが出来る程度で、比較的珍しい樹木の一つです。葉は濃緑色であまり光沢は無くくすんだ感じで、縁には先が鋭い針状となる鋸歯があります。現地では庭園などの主木として、葉と秋に赤く熟す実とのコントラストを楽しみますが、雌雄異株なので実を楽しむためには雌木と雄木をセットで植える必要があります。アメリカフウ
葉が手のひらのように深く切れ込み、カエデの仲間と間違えるほどよく似ている北米原産の落葉高木で、都会でも美しく紅・黄葉します。両者は葉のつき方が異なり、カエデ類は対生ですが、本種は葉が互い違いにつく互生です。幹が通直で、縦長の端正な樹形となるので、街路樹のように列植すると効果的です。公園・緑地や工場など広い敷地での緑化に向いていて、景観樹や緑陰樹、シンボルツリーなどに利用します。なお、枝葉には独特の臭いがあり、動物がこの臭いを嫌って食べないことから、動物園での植栽にも向いています。アラカシ
樹皮は暗緑灰色で枝は黒く、葉には大きな鋸歯が見られます。枝や葉が粗く、硬い(堅い)ことが名の由来。ドングリ(堅果)は1~1.5cmの楕円形で、秋に生長した木に成熟します。生垣や防風林として古くから屋敷周りに使われてきました。株立ち樹形はシンボルツリーとしても利用されます。アルストロメリア類
南アメリカに自生する複数の野生種を基に改良が重ねられて作出された園芸品種です。地中に肉質の塊茎があり、春から初夏と秋に開花します。生花としての利用が多く、人気の切り花です。夏の高温乾燥や冬の凍結では地上部が枯れるなど生育適地が狭いので、一般的には鉢植えで栽培され、庭植えで長く楽しむことは困難です。アレカヤシ
※植栽可能域は沖縄・小笠原です。株立性のヤシで、葉が優美にカーブした美しい姿が魅力です。葉や稈がやや黄色味を帯び、葉の落ちた跡が竹のように見えることから、コガネタケヤシの名前があります。最低気温は10度以上必要なため地植えは沖縄や小笠原に限られ、一般には鉢植えでインドアグリーンとして利用します。