ハンノキ かつては、湿田の畔に植えて、刈り取った稲を干すための稲架木(はさぎ)に利用しました。水湿地を好むことから水辺や地下水位の高い場所の緑化に利用することが多く、最近は放棄水田に群生する姿を見ることがあります。花は早春に葉が芽吹く前に細長い雄花穂が垂れ下がって開花し、秋に熟す果穂はタンニンを多く含むので染料として用います。
矮性サルスベリ 植えつけ適期は3月中旬~4月上旬。日当たりや水はけのよい、肥沃な適湿地を選んで植えます。花つきよくするためには2月ごろに肥料を与え、同時に花のつかない細い枝や枯れ枝は切除し、元気のよい枝が出るようにします。カイガラムシやアブラムシがつくとすす病が発生するので、見つけしだい、薬剤等で駆除します。
ワイルドストロベリー 甘く香り高いかわいい赤いイチゴの実が魅力です。株は寒さに強く、真夏と真冬の休眠期を除き実をつけます。熟した実は生食するほか、ハーブティやジャム、果実酒などの香りづけに利用します。葉や根は収れん、利尿、強壮作用があり、食欲増進、下痢、リューマチ、痛風などの薬効があるといわれています。
ワシントンヤシ 高さ20mほどになるアメリカ原産のヤシです。葉が枯れてもすぐに脱落せずに、幹に何重も垂れ下がります。また、葉の先が糸状に裂けて繊維状に垂れ下がり、その様子を老人の白髪にたとえてオキナヤシやシラガヤシの別名もあります。代表的なヤシの仲間として、世界中の温帯〜熱帯に植栽されています。